サンゴとコスメ。環境への注意喚起

(このコンテンツの一部は、プレミアムコンテンツとなります。)

化粧品と海洋汚染については、これまでもEco Beauteで触れてきました。(下記記事参照)
海洋汚染といえば、プラスチック汚染に関する問題が主流で、グローバルで大きな問題になっているので、プラスチック、マイクロプラスチックなどが注目されがち。たしかにそれらを排除していくことは生物多様性の観点でも重要なのですが、もう一つ生物多様性にかかわる重要なテーマがあります。それは海のサンゴです。
今回は、サンゴというものについて、またコスメと環境との関わりについて、お話します。

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コスメ・美容フードでも気候変動対策をアピール

気候変動対策はグローバルで急務となり、エネルギーなど直接的な関りが小さくても、いまや全産業で気候変動対策が叫ばれる時代に。欧米などサステナブル先進国では、コスメや美容フードでもカーボンフットプリントを消費者に分かりやすくし、サステナビリティに貢献する生産活動やパッケージに力を入れるブランドが多くあります。カーボンフットプリントとは、商品が作られてから捨てられるまで排出されるCO2などを商品に表示すること。パッケージの廃棄や水質汚染、森林伐採など以外に、CO2排出・メタンガス排出と気候変動は多くの環境問題に関係があります。最近では、気候変動の解決になりえるとアピールする商品やブランドが出てくるようになり、カーボンフットプリントについても言及されるようになりました。

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【Newコンテンツ】Eco Beaute流🍃サステナブルフェムがOPEN!

女性のライフスタイルは時代とともに変化し、それに合わせて様々な課題が生まれました。女性の社会進出や晩婚化により、またSDGsなどのトレンドが合わさり、多様性な考え方が浸透しました。Eco Beauteでは、”女性が女性らしく生きる”ことをモットーに、Eco Beauteらしい「Sustainable Fem(サステナブルフェム)」コンテンツを本日OPEN❣ これまでにない🌟サステナブルなフェムを推進していきます❣

Photo by Nataliya Vaitkevich on Pexels.com

新コンテンツ公開記念🎁アリ✨

ぜひご覧ください❣

【Event Report】見て、学んで、美味しくて、お買い物ができる!「オーガニックライフスタイルEXPO2022」

メディア協賛した9月16日(金)から東京都浜松町で開催された、第7回目となるオーガニックライフスタイルEXPO2022を取材!

こちらの展示会では食・アパレル・コスメなど様々なオーガニックライフスタイルが展示されており、各ブースはオーガニック・エシカルニーズが高まっていることから多くの方々で賑わっていました。今回、Eco Beauteからこちらの展示会で見つけた素敵なコスメブランドやオーガニックライフに関する情報の一部をご紹介!

luamo は本当に必要なものを見極めた、健やかで心地よく生きたいと願う大人の女性へむけたナチュラルな化粧品。できるだけオーガニックの植物を使うことで地球にやさしい製品を作り続けており、自然から生まれた色彩を生かしたナチュラルなメイクアップを楽しむことができます。また、パレットは国産のブナやケアキの木材を使用しており、見た目からも自然のぬくもりが感じられます。パッケージがプラスチックでないのが目新しいですね。

ZERO CHEMICAL ORGANICは100%オーガニック成分のみ・化学合成成分ゼロの、お肌への安心にこだわった原料だけで作られたコスメブランドです。お手入れは洗顔とクリームだけというシンプルケア。「うるおう洗顔粉」はすべて国産原料、米ぬかのパウダー洗顔ですっきりとした洗いあがりです。「アボカドクリーム」はアボカドなどの植物原料のみを使用しているため環境にやさしい商品となっています。

赤ちゃんのお肌にとって快適で本当に良い商品は何だろう?そんな疑問から生まれた赤ちゃんのための国産オーガニックスキンケアブランドbabybuba。アウトドアのボディスプレーはお肌にやさしい天然由来成分100%でオーガニックの精油が含まれています。体に直接スプレーしていただくことはもちろん、洋服や帽子、ベビーカーなど身の回りにもスプレー可能なため、親子で一緒に使うことができます。ギフトにもピッタリ★サステナブルビューティーをシェアするのにもgood!

今回TUMEKARAのブースで紹介されていたフィットランドの商品は規格外のニンジンを使った化粧品となっており、食品ロスを減らす取り組みに貢献しています。ニンジンは肌に対する効果が期待できる成分として実績がありながら破棄されてしまうものも多いそう。そこでニンジンを食品ではなく化粧品原料としてアップサイクル。作り手の顔が見え、流通の過程、加工された過程がわかる原料と成分は安心して使うことができます。

このようにオーガニック、無添加、原料のアップサイクル、植物原料などサステナブルな様子が見られました。そのほか、例年になく、目新しい、サステナブルビューティーにたくさん出会えました。オーガニックライフを楽しく過ごせるアイテム・情報が盛りだくさんでした。
来年は、2023年9月14日(木)~16日(土)に同会場で開催予定です♪


Eco Beauteは、OFJ2022を応援しています

【公式来場者数】               【開催全体規模】
9月16日(金)晴れ/曇り 6,521名       出展社数    215社
9月17日(土)曇り    4,376名       団体、生産者  238小間
9月18日(日)雨     3,114名

         合計  14,012名          (OFJサイトより引用)

専門家が解説★サステナブルコスメの見極め方<後編>

専門家が解説★サステナブルコスメの見極め方<前編>のつづきです

(C)Miyuki Nagai, EcoVIa Intel, JSCF
企業サイトや商品パンフレット、企業のサステナビリティレポートなどで見る

ブランドがいかにサステナビリティ・生物多様性などに配慮しているか、原料~生産~販売~廃棄のサイクルにおいて達成しているかなど、ブランドサイトや商品パンプレット、または企業サイトなどで確認できます。また大手だけでなく、企業がサステナビリティレポートというのを出しているものがあります。企業によって、言い方は様々ですが、企業のサステナブル経営について詳細が記載してありますので、是非読み込んでみてください。企業理念やブランド方針などに共感できるものを購入しましょう。
ただ、近年は少しずつ減少傾向にあるものの、まだまだウォッシュがあります。最近は特に、”環境に良い”というだけでもウォッシュと見られがちで(何をもってして環境に良いかがきちんと説明されていればOK)、それを見極めるには、正しい知識を持つことが大事なのですが、読み込んでいて気になると感じたものは企業に問い合わせるなどして、聞くとよいでしょう。

SNS/ハッシュタグなどを参考にする

商品を選ぶ際、また新しい商品を試したいと思うときなど、SNSなどを参考にすることが多いのではないでしょうか。企業が発信するものだけでなく、一般生活者が発信するものでも、サステナブルキーワードで上げられているものが最近目立ってきました。たとえば、プラントベーストやNon-GMO、オーガニック、廃棄物削減、生分解性、アップサイクル/ダウンサイクルなどです。海外で先進的なものといえば、気候変動や生物多様性も目立ってきています。化粧品からするとこれらは遠そうなイメージがありますが、ご自身の指針にあったキーワードから見て、商品やブランドを選ぶということもできます。SNSでは、キーワードからハッシュタグまで検索できますので、気になるサステナブルキーワードを是非チェックしてみて。

雑誌などのサステナブル特集などで見る

数年前から雑誌で「クリーンビューティー」「サステナビリティ特集」などが増えてきて、女性誌やライフスタイル誌などでもよく見られます。雑誌社の目線で第三者的に特集はまとめられていますので、専門性も高く信頼できる情報が多いです。
読み物としてサステナビリティやSDGsについてなど詳しく解説されたあとに、それに関係する商品が掲載されていることが多く、知識を身につけつつ、お気に入りの商品を探せます。雑誌は季節性でも特集が組まれやすいので、季節に合ったケアも選ぶことも可能ですね。

SDGsについてあまり過信しない?!

SDGsはそもそも2030年(一部のターゲットでは2020年や2025年もある)までの開発目標です。今後はどのようなグローバル目標が出てくるかというところですが、意外と2030年というと、もうあと8年くらいです。SDGsはグローバル目標ですので、先進国の日本では当てはまらない、もしくはすでに達成済みというものも多くあります。そこで、ターゲットまで読まずに、目標の日本語訳に惑わされる傾向が強く、また特に今の日本では、SDGsやそのマークなどが独り歩きしている感じがあり、とくにウォッシュが目立っています。一般の認識でもそうですが、「SDGs=環境」と思っている人が多くなっています。もちろんSDGsは環境だけではないのですが、それぞれの目標が相互に関わっているので、その視点でみると見方が変わります。

SDGsウェディングケーキモデル(出典:国連広報センター)

いわゆる横並びの表示ではなく、このような”ウェディングケーキモデル”というので考えるとそれぞれの目標が相互に関係していることがわかります。

さて、それでは化粧品ではどのようにするかですが、化粧品はほとんどが海外ブランドが流通している日本で、原産国がアピールしているSDGsについては、同じように日本でもうたうことができます。ただ、それらが日本に入ってきた時に、持続可能な方法で運搬や保管がされているか、また使用後きちんと廃棄されているか、を考えなければなりません。

様々な産業からのアップサイクルを活用している

いま日本国内でもアップサイクル原料を採用した化粧品が話題になっています(これについては以前のコラムにてご覧ください)。食品やアパレルなどの産業では、生産・加工時に多くの廃棄物が出ます。化粧品でも生産時に廃棄物が出ますが(特に原料加工時)、廃棄物を資源とした製品づくりは、廃棄物削減に貢献していることになります。規格外の農産物を使う/●●生産時に出る廃棄原料を使うなど、言及しているものがあれば、是非試してみてください。

化粧品のみならず、食品やアパレルなどの商品選定の際にも参考にしていただけます。
是非次回からのコスメ選びの参考にしてください。

執筆協力:美容環境アナリスト 長井美有紀

今年も開催❣日本最大級のオーガニックの展示会「オーガニックライフスタイルEXPO(OFJ)2022」がいよいよ9/16から開催★

様々なオーガニック製品が集う国内最大級のオーガニックの展示会、『オーガニックライフスタイルEXPO』が今年も開催。東京・浜松町の産業貿易センターにて、今年は9月16日(金)~18日(土)で開催。味・育・磨・癒・学・暮・活・守・纏・見の8ジャンルで様々なライフスタイルを提案します。美容関係は、もちろん「磨」エリア。毎年多数のオーガニックコスメやナチュラルコスメが紹介されています。

BtoBtoCの展示会なので、今年は9月16日(金)・17日(土)がビジネス向け、18日(日)がビジネス・一般向けとなります。
今年もサステナビリティやSDGsがけん引して、オーガニックのニーズはどんどん高まる!情報収集だけでなく、学んだり、お買い物もできちゃう充実した展示会です。編集部の間では、コスメのみならず、そこでしか買えないフードやスイーツ、お弁当がヒット★事前来場登録すれば無料なので、東京近郊の方は秋のお買い物に是非♪

【第7回オーガニックライフスタイルEXPO開催概要】

[名   称] 第7回OrganicForumJAPAN~オーガニックライフスタイルEXPO2022
[テ ー マ] オーガニック3.0を推進する~持続可能な開発目標SDGsの実現に向けて
[会   期] 2022年9月16日(金)17日(土)18日(日)10:00~17:00
[入 場 料] 1,000円(税込)※紹介状持参/事前登録者無料 (事前登録はコチラ✨)
[会   場] 東京都立産業貿易センター 浜松町館 2F・3F・4F・5F(6.000㎡)
[来場目標] 30,000 人 業界関係者、自治体、一般、学生 ※入場制限あり
[会場規模] 一般出展ブース、自治体ブース、生産者ブース、海外ブース約200小間
[主   催] 一般社団法人オーガニックフォーラムジャパン(OFJ)
[後   援] 関係省庁、自治体他
[主催企画] キッチンガーデン種の交換会、アニマルウェルフェアゾーン、新規就農者生産者支援コーナー、
         ソーラーシアリング企画ブース、オーガニックレストランビレッジ(フードコート)他(予定/過去実績)
[共同企画] リアルオーガニック・ナチュラルコスメゾーン、THE MARKET、プレミアム・フードショー2022秋、Editorial green(予定/過去実績)
[同時開催] オーガニックライフスタイルON LINE EXPO、SDGsライフスタイルフォーラム、日本オーガニック会議他(予定/過去実績)
[事 務 局] オーガニックフォーラムジャパン事務局

★Eco Beauteは、OFJ2022を応援しています[メディア協賛]★
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専門家が解説★サステナブルコスメの見極め方<前編>

(※本記事は、2022年8月時点の内容です。更新内容があれば都度最新コラムなどでアップします)

オーガニックコスメ同様、サステナブルコスメにも明確な定義はありません。単に「オーガニック=サステナブル」とも言い難く、サステナブルコスメではオーガニックよりもさらに多岐にわたっていることから、様々な視野を持たなければなりません。

サステナビリティとは、「持続可能性」という意味で、初めて環境問題が話し合われた1970年のストックフォルム会議にてこの考え方が生まれました。はじめは「環境を保護する」といったことから、「環境と共存する」ということにかわってきました。今と昔ではまた状況も異なり、サステナブル先進国(主にヨーロッパ)の専門調査や発信される情報、または各政府などのサステナブル方針の変化によっても異なるので、(例えば、今日本でこれがヨーロッパで先進だと伝わっても、実はすでにヨーロッパ諸国では古い情報になっていたりなど)今日現在、理想と思われる内容を当サイトで発表していきます。

Eco Beaute厳選☆サステナブルコスメの条件(※2022年8月時点)
  • 企業が発表しているサステナブル方針に沿い、ブランド展開がされている(この場合、100%サステナブルといえなくても、企業の方針や説明ときちんと合っているかが重要)
  • 生物多様性に配慮した原料調達/廃棄物処理を行っている
  • 製造時・輸送・店舗運営などにおいて、CO2削減に取り組んでいる
  • サステナブルパッケージを採用している(過剰包装をなくす、店舗での詰め替え、生分解性プラスチック、ミツロウパッケージ、森林認証、など)
  • 容器のリサイクルをしている
  • 植物由来原料
  • オーガニック原料を採用する
  • 製造・販売などにおいて、廃棄物削減に取り組んでいる
  • サステナブル認証
  • アップサイクル/ダウンサイクル
  • 動物実験をしない
  • SDGsなど国際課題や社会課題に対して取り組んでいる(エセではなく、企業の方針や事業内容に沿っていることが重要)            など!

これらの条件から、すべてに当てはまるものもあれば、物理的に難しいものもあるので、可能な限り100%サステナブルに向けて実施している企業やブランドを選ぶことが必要です。

では、実際購入するとき/サステナブルブランドに変更するときなど、どこを見ればよいでしょうか。

サステナブルアイテムを見抜くポイント
(監修・作成 長井美有紀)
認証で見る

環境・生物多様性・オーガニック・慣習など、サステナブルコスメに関する様々な認証ラベルがあります。それぞれに基準や意味があり、気になる認証は基準などを調べてみましょう。認証は(例えば農業などに)還元されるものであり、認証がついている製品は説得性を増します。(認証がすべてでもなく、実際認証取得に時間や費用が多くかかるため、認証がとれていない企業でも、サステナブルコスメといえるものはたくさんあります。「認証がない=サステナブルでない」ではなく、さらに開示されている企業/ブランド情報を良くチェックしましょう。自信のあるブランドでも、認証取得にこだわらない企業やブランドもあります。

海だけでない!プラスチック問題が及ぼす影響

8月12日は、「世界ゾウの日」でした。化粧品とはそれ自体関係ありませんが、スリランカでゾウやシカが廃プラスチックの被害にあっていることを受け、今回は海だけでないプラスチック問題を紹介。

プラスチックに関する規制はすでに各国で行われており、日本は遅いくらいです。
イギリスや中国、東南アジア諸国など様々な国で、廃プラスチックやプラスチック製品(生分解性以外)の輸入を禁止しています。スリランカでも、2017年から、食品包装やレジ袋に使われる非生分解性プラスチックの製造や輸入を既に禁止されています。

スリランカでは、廃棄物を食べて死んでいく野生のゾウやシカを保護するため、ほとんどのプラスチック製品を輸入禁止になりました。このニュースはすでに2020年当時のもので、スリランカ環境大臣がその声明を発表しているのですが、この問題の背景には、スリランカのごみ処理用埋立地にある廃プラスチックにゾウの主要な死因のひとつがあり、廃棄物をあさった後に死亡した動物を解剖すると、胃の中から数キロもの廃プラスチックが見つかっているといいます。気候変動などの影響で食べ物がないことによるのも問題ですが、野生生物のおなかの中からプラスチックごみが見つかるのは海だけではありません。じつは身の回りのほとんどに意外とプラスチック製品が多く、最新のデータでは、日本は世界で2位のプラスチック生産国といわれていますので、できるところからプラスチックの代替品を採用したアクションなどが必要になってきます。ただ、生分解性のものをできるだけ購入するというのは前提ですが、日本国内でまだ処理施設がないので、”生分解性ものを使ったからよい”ということではなく(以前のプラスチック問題の記事を参照)、廃プラスチックにしないために、皆さんのような消費者の正しいアクションが必要です。

廃プラスチックなどは川から海に流出することが多く、中国やインドなどの東南アジアの河川から、処理しきれない廃プラスチックが流出し、海に流れ出ます。それが時間をかけて海ではマイクロプラスチックになります。スリランカのように、ごみ処理場などへ野生生物が漁りに来るという状況や、ごみ処理技術も向上させるといったそもそもの問題改善が必要となります。廃プラスチックやごみ処理場にあるプラスチック製品の中に、もちろん玩具や家庭用品がそのうちを多く占めるのですが、化粧品や日用品もあります。海だけでなく、プラスチック問題を解決することは、生物多様性の保全につながります。

海をきれいにすることもとても大事ですが、プラスチック問題を解決するには、こういった分野にもぜひ目を向けてみましょう。

《終了しました》先着でもれなくもらえるプレゼントつき!「美容×環境」消費者アンケート 今年も実施❣

環境・サステナビリティ・SDGsが引き続き注目される今、美容と環境についてどの程度ご関心をお持ちでしょうか。
皆さんの取り組んでいること、知っていることや知りたいこと、今年は「生物多様性の年」といわれることから、皆さんの生物多様性についての意識についても教えてください。

回答者先着100名様には、もれなくサステナブルコスメサンプルまたはギフト券をプレゼントいたします🎁

アンケートはこちら↓
https://questant.jp/q/2022_sb-survey

どうぞよろしくお願いいたします❣

アップサイクルが化粧品業界でもトレンド?生活者が見るべきポイントとは?

昨今サステナビリティの観点で、アップサイクルがすっかりトレンドに。このトレンドは編集部でもかねてより予想はしていましたが、化粧品メーカーというより、(化粧品を製造してメーカーに納品する)OEMメーカーの間で一大トレンドとなっています。この流れは実は、オーガニックコスメの時代からありました。OEMメーカーが海外オーガニック認証を取得した原料や製造品をメーカーに提案しており、この時からある意味メーカーよりも先進的でした。サステナビリティでもまた同じような現象が起きているように感じています。
OEMメーカーは、当然ながら化学の知識が豊富で、製造販売権を持っていない化粧品メーカー(いわゆる化粧品会社)のかわりに製造することができるので、大手や自社工場を持っていない化粧品メーカーは除き、化粧品会社よりも案外OEMメーカーが化粧品を製造していることが多い場合があります。ここで何が起こるかというと、オーガニックしかり、サステナビリティやアップサイクルなどをOEMメーカーが説明しても、化粧品会社に正しい理解や知識がなければ、うまくアピールできていない可能性が生まれるということです。一概にすべてがそうだとはいいきれませんが、実際グリーンウォッシュなどがあふれている以上、正しくアピールできていないのも事実でしょう。
当サイト監修者の長井美有紀によれば、2022年度のサステナブルコスメの市場は、これまで調査してきた中でだいぶ上がってきたようだが、その分ウォッシュはそのままで、さらにウォッシュとは別に”misunderstanding(ミスアンダースタンディング)”が起きていると分析していて、この中にアップサイクルについてもさっそくあがっていました。

アップサイクルの歴史は、実は昔から車のスチールを回収して新しいものをつくるということがありました。最近は、ファッションで廃棄ペットボトルを繊維にしてアパレル製品にするなどが先進事例でしたが、食品の製造・加工時に多く食品廃棄が出てしまうことも問題となっています。このため、食のアップサイクルがいま一大トレンドになっているのです。食品業界では、全製造ラインのうち、サプライチェーン上で食品が40%廃棄されているという現状があり、環境負荷の90%はサプライチェーンに起因といわれています。アップサイクル食品を採用すれば、温室効果ガス700億トンあまりの削減になるといわれています。
欧米では、廃棄物削減が温室効果ガス削減につながるとよく理解されているので、消費者ニーズとしても、「アップサイクル」が気になるキーワードの一つになっています。化粧品の場合は、欧米でも国内でも、親和性の高い食品業界での食品廃棄物を原料にしたりなどが進んでいます。

今後、日本でも様々なアップサイクル製品を目にすることが期待される半面、アップサイクルというものの本質が十分に理解されず、例えば、レモンの抽出物だけでなく皮までを惜しみなく使用することをアップサイクルというなど、”ミスアンダースタンディング”されたアピールも目立ち始めました。環境・サステナビリティの分野では、日本はまだまだ発展途上なため、企業が、アップサイクルしないよりもどの程度環境負荷改善になるのかなど、明確に打ち出す必要があります。と同時に、生活者もそのアップサイクルが“エセ”ではなく、地球環境をどの程度改善しているかを見る必要があります。そのためには、生活者が正しい理解を持ち、商品選定をすることが必要不可欠になります。

【PR】環境・サステナビリティ・SDGsなどについて正しく理解して、コスメにも応用できる新サステナ教育システム「クリーンビューティー検定

化粧品のサステナビリティ市場を支援する日本サステナブル化粧品振興機構が、一般向けの新しいコンテンツ「クリーンビューティー検定」を2022年7月16日よりスタート!7月2日より先行受付が開始されました★
正しくサステナビリティ(やSDGs)を理解し、グリーン/SDGsウォッシュに惑わされずに個人に合ったコスメを選び、使用後は容器など適切に処分することが必要です。同検定では、環境・サステナビリティ・SDGsなどの基本的概論を多く学ぶことができ、サステナブルコスメについてもしっかり理解し、皆様の消費行動に活かせます。また、コスメだけに寄り過ぎず、食や日用品など身近なジャンルにも応用できます。環境、SDGs、サステナビリティ、オーガニック、エシカルなどに興味がある方は、是非♪
https://sustainable-cosme.org/sb-cert/