海だけでない!プラスチック問題が及ぼす影響

8月12日は、「世界ゾウの日」でした。化粧品とはそれ自体関係ありませんが、スリランカでゾウやシカが廃プラスチックの被害にあっていることを受け、今回は海だけでないプラスチック問題を紹介。

プラスチックに関する規制はすでに各国で行われており、日本は遅いくらいです。
イギリスや中国、東南アジア諸国など様々な国で、廃プラスチックやプラスチック製品(生分解性以外)の輸入を禁止しています。スリランカでも、2017年から、食品包装やレジ袋に使われる非生分解性プラスチックの製造や輸入を既に禁止されています。

スリランカでは、廃棄物を食べて死んでいく野生のゾウやシカを保護するため、ほとんどのプラスチック製品を輸入禁止になりました。このニュースはすでに2020年当時のもので、スリランカ環境大臣がその声明を発表しているのですが、この問題の背景には、スリランカのごみ処理用埋立地にある廃プラスチックにゾウの主要な死因のひとつがあり、廃棄物をあさった後に死亡した動物を解剖すると、胃の中から数キロもの廃プラスチックが見つかっているといいます。気候変動などの影響で食べ物がないことによるのも問題ですが、野生生物のおなかの中からプラスチックごみが見つかるのは海だけではありません。じつは身の回りのほとんどに意外とプラスチック製品が多く、最新のデータでは、日本は世界で2位のプラスチック生産国といわれていますので、できるところからプラスチックの代替品を採用したアクションなどが必要になってきます。ただ、生分解性のものをできるだけ購入するというのは前提ですが、日本国内でまだ処理施設がないので、”生分解性ものを使ったからよい”ということではなく(以前のプラスチック問題の記事を参照)、廃プラスチックにしないために、皆さんのような消費者の正しいアクションが必要です。

廃プラスチックなどは川から海に流出することが多く、中国やインドなどの東南アジアの河川から、処理しきれない廃プラスチックが流出し、海に流れ出ます。それが時間をかけて海ではマイクロプラスチックになります。スリランカのように、ごみ処理場などへ野生生物が漁りに来るという状況や、ごみ処理技術も向上させるといったそもそもの問題改善が必要となります。廃プラスチックやごみ処理場にあるプラスチック製品の中に、もちろん玩具や家庭用品がそのうちを多く占めるのですが、化粧品や日用品もあります。海だけでなく、プラスチック問題を解決することは、生物多様性の保全につながります。

海をきれいにすることもとても大事ですが、プラスチック問題を解決するには、こういった分野にもぜひ目を向けてみましょう。

《終了しました》先着でもれなくもらえるプレゼントつき!「美容×環境」消費者アンケート 今年も実施❣

環境・サステナビリティ・SDGsが引き続き注目される今、美容と環境についてどの程度ご関心をお持ちでしょうか。
皆さんの取り組んでいること、知っていることや知りたいこと、今年は「生物多様性の年」といわれることから、皆さんの生物多様性についての意識についても教えてください。

回答者先着100名様には、もれなくサステナブルコスメサンプルまたはギフト券をプレゼントいたします🎁

アンケートはこちら↓
https://questant.jp/q/2022_sb-survey

どうぞよろしくお願いいたします❣

アップサイクルが化粧品業界でもトレンド?生活者が見るべきポイントとは?

昨今サステナビリティの観点で、アップサイクルがすっかりトレンドに。このトレンドは編集部でもかねてより予想はしていましたが、化粧品メーカーというより、(化粧品を製造してメーカーに納品する)OEMメーカーの間で一大トレンドとなっています。この流れは実は、オーガニックコスメの時代からありました。OEMメーカーが海外オーガニック認証を取得した原料や製造品をメーカーに提案しており、この時からある意味メーカーよりも先進的でした。サステナビリティでもまた同じような現象が起きているように感じています。
OEMメーカーは、当然ながら化学の知識が豊富で、製造販売権を持っていない化粧品メーカー(いわゆる化粧品会社)のかわりに製造することができるので、大手や自社工場を持っていない化粧品メーカーは除き、化粧品会社よりも案外OEMメーカーが化粧品を製造していることが多い場合があります。ここで何が起こるかというと、オーガニックしかり、サステナビリティやアップサイクルなどをOEMメーカーが説明しても、化粧品会社に正しい理解や知識がなければ、うまくアピールできていない可能性が生まれるということです。一概にすべてがそうだとはいいきれませんが、実際グリーンウォッシュなどがあふれている以上、正しくアピールできていないのも事実でしょう。
当サイト監修者の長井美有紀によれば、2022年度のサステナブルコスメの市場は、これまで調査してきた中でだいぶ上がってきたようだが、その分ウォッシュはそのままで、さらにウォッシュとは別に”misunderstanding(ミスアンダースタンディング)”が起きていると分析していて、この中にアップサイクルについてもさっそくあがっていました。

アップサイクルの歴史は、実は昔から車のスチールを回収して新しいものをつくるということがありました。最近は、ファッションで廃棄ペットボトルを繊維にしてアパレル製品にするなどが先進事例でしたが、食品の製造・加工時に多く食品廃棄が出てしまうことも問題となっています。このため、食のアップサイクルがいま一大トレンドになっているのです。食品業界では、全製造ラインのうち、サプライチェーン上で食品が40%廃棄されているという現状があり、環境負荷の90%はサプライチェーンに起因といわれています。アップサイクル食品を採用すれば、温室効果ガス700億トンあまりの削減になるといわれています。
欧米では、廃棄物削減が温室効果ガス削減につながるとよく理解されているので、消費者ニーズとしても、「アップサイクル」が気になるキーワードの一つになっています。化粧品の場合は、欧米でも国内でも、親和性の高い食品業界での食品廃棄物を原料にしたりなどが進んでいます。

今後、日本でも様々なアップサイクル製品を目にすることが期待される半面、アップサイクルというものの本質が十分に理解されず、例えば、レモンの抽出物だけでなく皮までを惜しみなく使用することをアップサイクルというなど、”ミスアンダースタンディング”されたアピールも目立ち始めました。環境・サステナビリティの分野では、日本はまだまだ発展途上なため、企業が、アップサイクルしないよりもどの程度環境負荷改善になるのかなど、明確に打ち出す必要があります。と同時に、生活者もそのアップサイクルが“エセ”ではなく、地球環境をどの程度改善しているかを見る必要があります。そのためには、生活者が正しい理解を持ち、商品選定をすることが必要不可欠になります。

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6月8日は「世界海の日」。化粧品でもできることを考えよう

本日6月8日は、国連が定める「世界海の日」。グローバルで直面している海洋に関する課題(乱獲・海洋汚染・海洋資源の持続可能な調達・網やプラスチックなどの海洋ごみ・・・などなど)の認識を高める日です。

それぞれ深刻な問題ですが、化粧品に関係することといえば

  • サンゴの保全
  • 絶滅危惧種に指定されている海洋原料調達の回避
  • 海洋プラスチック問題

などがあります。
サンゴ由来の美容成分がよくありますが、化粧品用途以外にサンゴは様々な製品に利用されるので、無作為な採取だけでなく、海洋汚染などによりサンゴが減少してしまうということが・・・。
アジアで調査したコスメやペットフードの中でDNA検査をしたところ、絶滅危惧種に指定されているサメのDNAが見つかり、知らず知らずのうちに絶滅の危機に瀕している生物の原料が使われているという現実があります。化粧品であっても生物多様性にも配慮した原料を採用しているかも重要な視点です。
海洋プラスチック問題は、すでに何度も当サイトでも述べていますが、いわゆる容器問題だけでなく、成分中のプラスチック由来成分についてや、いまよく聞く「バイオマスプラスチック」の正しい処理方法にも配慮すべきです。

化粧品でもできること、少しでも考えていきましょう🍃

海洋プラスチック問題といえば・・・
↓↓↓↓
《一般参加者募集中》
JSCF主催「身近なものからSDGsを学ぼう ~石油にかわる新素材★食品用ラップ「ミツロウ」とは~」
詳細はコチラ

【イベント参加者募集】JSCF主催<一般向け>新たなエコ素材としてパッケージにも期待?!プラスチックに替わる食品用ラップ「ミツロウ」ワークショップイベント

海洋プラスチック問題によって、レジ袋やプラスチック製ストローなどこれまでとは様変わりしても、化粧品に限らずプラスチックに関しては生物多様性などの観点でもまだまだ課題が残ります。(生物多様性との関りについては、コチラをご覧ください)

身近なプラスチック製品といえば、ペットボトルや容器がすぐ思いつくかもしれませんが、実は当たり前のように毎日使っているラップもプラスチック(石油由来)製品。いまそれに替わる新サステナブル素材「ミツロウ」が話題になっています🐝❣ 「ミツロウ」素材は今や、プラスチックにかわる第6エコ素材として、化粧品をはじめとして様々なカテゴリーのパッケージなどに期待されています★

2022年7月10日(日)に日本サステナブル化粧品振興機構(JSCF)が主催するワークショップイベントでは、改めて海の生き物とプラスチックの関係をおさらいし、この新素材「ミツロウ」の食品用ラップづくりを行います。ミツロウにご関心がある方、SDGsや海洋プラスチック問題について学びたい方、お子様の夏休み自由研究の情報収集としてなど、お子様から学生さん、大人の方まで幅広く参加者を募集中。
この機会に、新エコ素材のミツロウの魅力を知って、この夏はさらにエコ意識をあげてみては?

身近なものからSDGsを学ぼう ~石油にかわる新素材★食品用ラップ「ミツロウ」とは~

【イベント概要】
●日 時: 2022年7月10日(日) 10時~11時半
●募 集: 小学生~一般 <最大40名> ※応募多数の場合は、抽選となります
●内 容: (1)専門家特別講義①「海の生き物とプラスチック」
          美容環境アナリスト、JSCF代表理事 長井美有紀
         専門家特別講義②「脱石油時代のサステナブル材料設計」
          北陸先端大(JAIST)山本裕子 准教授
      (2)ミツロウラップづくり
●参加費: 3,000円(税込)/人  ★お土産あり★
●会 場: 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟
●申 込: https://forms.gle/o5SHmfKn4zWxZNey6
●主 催: 一社)日本サステナブル化粧品振興機構(JSCF)

【イベントチラシDL】

【問い合わせ先】
一般社団法人 日本サステナブル化粧品振興機構(JSCF)
Mail: sc_japan_info@sustainable‐cosme.org
http://sustaimable‐cosme.org/
*本件に関するお問い合わせは、上記アドレスへ直接お願いします

【決定版】5月22日は生物多様性の日。化粧品と生物多様性の関りを今一度見直そう

5/22生物多様性の日に、化粧品産業との関りを再チェック

前身のサイトbeaute d’Orから、化粧品と生物多様性の関りについて注目してきましたが、ここにきて、改めていま生物多様性が大注目されています。
なぜ注目されているかというと、近年「気候変動」が地球規模で達成しなければならない一番大きな課題であり、その気候変動とセットに、生物多様性の保全の必要性が叫ばれているからです。また、2021年は「国連生態系回復の年」といわれ、グローバルでそれに向けた様々な提言が出されています。日本国内では、2030年までに陸と海の生物多様性保全を30%達成するという、民間を巻き込んだ有志連合「30by30」アライアンスを4月に発足し、生物多様性の世界目標達成を目指しています。
おさらいですが、生物多様性とは地球上の生物がバラエティに富んでいること、またそれらが相互に複雑に生態系としてかかわっていることを示す言葉。
サステナビリティを考える上でも非常に重要なテーマの一つでしたね。

化粧品では少し遠いイメージを持たれるかもしれません。加工食品や日用品などもそうですが、化粧品は商品から原料を連想しにくい・・・
化粧品製造には、動物由来原料・植物由来原料がたくさん使われます。動物・海洋生物からのコラーゲンにしかり、植物エキスなどに用いる薬草やアロマや海藻、またパッケージに採用するプラスチック樹脂原料などなど。化粧品ひとつ作るのに、様々な原料が使われています。
生物多様性という概念では、ある種だけが増加・減少してもよいということではなく、様々な種がバランスよく存在しなければ、その周辺の環境も死んでしまいます。その周辺の環境とは、その動物たちの食料になる植物やその他の動物です。野生生物の世界では廃棄物という概念はなく、動物の死骸ですら、他の生物の肥やしになります。このような自然循環が、人間の産業のために無作為に採取・採集され続けてきたことによって絶妙なバランスが大きく崩れ、絶滅危惧種というものが生まれます。絶滅危惧種が増えることで、さらなる環境破壊も起こります。また、気候変動から環境破壊が起こって動植物が住むことができなくなり、絶滅危惧種を生むということもあります。そのため、気候変動と生物多様性はセットに考えなければならないということが生まれたわけですが、
このような生物多様性を考えながら、製品を使う・選ぶことはサステナビリティに繋がります。それは、化粧品であっても対応しなければなりません。

生物多様性に配慮した商品を選ぶにはまず、化粧品がどのようにつくられるのかを考える必要があります。読者の皆さん(一般生活者)化粧品に使われている原料にどのようなものが使われているかは、商品の裏面やパッケージなどに記載されいている全成分表示を見ます。全成分表示には専門用語が多くあってわかりにくく、表示を見ても原料がイメージしにくいものばかりです。全成分表示以外にも、パッケージなどに記載されている認証から判断できるものもあります。気になる成分や認証があったら、ご自身で調べてみたり、メーカーに問い合わせることをお勧めします。
生物多様性への配慮で一番大切なのが、(これはどの業界でもいえることですが)
・絶滅危惧種に指定されている原料を使用していないか
・無作為に採取・採集したことで環境破壊を起こしていないか です。
絶滅危惧種に何が指定されているかは、ワシントン条約に記載の野生生物(動植物リスト)を確認します。また、絶滅危惧種以外でも、持続可能な産業ができているかどうかも見る必要があります。特に環境破壊が深刻な品目について(大豆・カカオ・パーム油・紙・パルプなど)は、きちんとチェックする必要があります。例えばパーム油は、化粧品の場合だと、石鹸やクリームなどの原料になっています。輸入品は特に、ブランドサイトやパンフレットなどで原料を確認してください。これには、野生生物の不法取引が海外でよく行われているからです。
原料の面では、他業界などで破棄されていたものを原料にする「アップサイクル原料」がありますが、これはまた別の機会にお伝えします。

原料からエキス・美容有効成分を抽出して原料を加工しますが、その加工工程や調合後に実際化粧品として製造されて完成するまでは、その加工工場・製造工場において、温室効果ガス削減につとめることはいうまでもありませんが、工業排水がその周辺地域の環境破壊を起こしていないか、その周辺に住む生物を脅かしていないか注意しなければなりません。

化粧品と環境 (C) Miyuki Nagai, EcoVia Intel, JSCF

一般生活者の方が化粧品を手に取るのは、小売店から。環境配慮や生物多様性の視点で商品を選び、使用後は廃棄することになりますが、その廃棄方法が残念ながらいまは暗中模索状態。リサイクルマークがたくさんついているのに、食品や飲料などとは違い、なぜか化粧品だとそのまま可燃ごみに捨てていませんか?確かに、食品や飲料ほど廃棄する機会は少ないと思いますが、日用品同様、化粧品もこのようなマークに従って適切に廃棄しなければなりません。適切は廃棄方法については、メーカー/購入した店舗、お住まいの地域のゴミ処理センターなどへ問い合わせてみるのも良いでしょう。また、メーカーや店舗などで行っている容器回収に積極的に参加してみましょう。

代表的なリサイクルマーク
(出典:御坊市HPより抜粋)

では、実際どのように廃棄するか ―
一般的に、化粧品の外箱は「紙」ですので、段ボールを出せる資源の日にまとめて出せます。
容器は、プラスチックならプラスチックの日(自治体によって異なるのでよく確認)、ガラスなら資源の日、商品を包んであるフィルムもプラなのでプラスチックの日に捨てます。キャップやノズル、スポイト、スパチュラなどは、記載の通り分別しましょう。
また、最近よく目にする「バイオマスプラスチック」の場合は、かならずメーカーに問い合わせて適切な廃棄方法を聞きましょう。(バイオマスプラスチックは、バイオマス比率(配合量)や堆肥化*方法がものによって全く異なります。同時に、メーカーも知らなくてはならないのですが。) *堆肥化・・・ゆっくり自然分解して土に還ること
プラスチック問題への解決は、どの業界も一番やりやすい施策のひとつで、特にこのバイオマスプラスチックはこの一年で非常にホットなトピックスに。4月に施行された「プラスチック循環促進法」によって、さらに勢いを増しています。
(プラスチックの話は、以前コラムで述べたものも是非ご参考に★)
従来のプラスチックよりはまだバイオマスのほうが良いですが、正しく廃棄されているかが一番の問題です。また、まだ価格も高く、バイオマスに変えたことにより商品価格があがることも想定されます。海洋プラスチック問題は、廃プラが海に流れ出てそれが時間をかけてマイクロプラスチックとなり、それを魚が自然と飲み込んでしまい死に至るなどで絶滅危惧種が増えています。「バイオマスプラスチックがマイクロプラスチックになって魚が飲み込んでも、従来のものよりは安全」というのはまだ地球上の誰にもわからないのですが、燃やせばCO2も排出されます。また、バイオマスプラスチックが大注目されたことで、その原料の過度な栽培や野生原料の採集が行われないかどうか、危惧しています。一番一般的なのがサトウキビ由来です。さとうきびは、国産では沖縄県を中心に、それ以外はアメリカやブラジルなどからの輸入に頼っています。最近は、さとうきび以外にもヒノキなどの植物樹脂も出てきています。
また以前も述べたように、化粧品の場合は、高分子ポリマーなど成分中にプラスチックが配合されている場合もあります。スクラブやUVクリームなどです。これが自然と海に流れ出て、マイクロプラスチックとなってしまいます。今ではだいぶ少なくなってきましたが、ハワイのある浜辺では、こういった成分の入ったUVクリームの使用が禁じられているほどです。
化粧品のプラスチック問題は、単に容器や包装だけでなく、成分中にまで細かく見る必要があります。

全体を通して、企業と一般生活者が協力し、化粧品の生物多様性への配慮を達成していく必要がありますね。是非できるところからトライしてみてください!

まとめ:化粧品の生物多様性への配慮とは?

●生物多様性とは、地球上の生物がバラエティに富んでいること。またそれらが相互に複雑に生態系としてかかわっていることを示す言葉
●生物多様性は、気候変動とセットに考えなければならない
●使われている化粧品原料が、生物多様性に配慮した原料であるかを全成分表示や認証、その他サイトやパンフレットなどを見て確認するし、ワシントン条約や持続可能な生産に配慮している企業・ブランドを選ぶ
●原料加工や工場での製造において、工業排水にまで配慮している企業やブランドを選ぶ
●商品使用後の廃棄について:①容器回収キャンペーンに参加してみる ②外箱や容器に記載されているリサイクルマークやその他表示をみて、自治体に合った廃棄方法で廃棄する ③バイオマスプラスチックの場合は、廃棄方法が異なるので、かならずメーカーに確認する
●化粧品のプラスチック問題は、容器や包装だけではなく、成分中に高分子ポリマーなどプラスチック原料が配合されていないものを選ぶ
●企業と、購入~廃棄まで行う生活者が協力して、化粧品の生物多様性達成に向けて動かなければならない

>生物多様性についてもっと詳しく知りたい方はコチラをDLしてください(出典:環境省) 

*本記事の無断転載は固くお断りいたします*

温室効果ガス削減・・化粧品でできることとは?

環境省が今日、国内の温室効果ガス排出量推移を発表しました。昨年のCOP26では、日本を含めた先進主要国がそれぞれに排出削減目標を公言。日本では、2030年までに(2013年度までに)46%削減する目標です。環境省が今日公表したデータによれば、2020年度の排出量が前年度比で5.1%減となり、その2013年度比では18.4%減となりました。順調といえば順調かもしれませんが、まだまだ・・というところではないでしょうか。これからさらに様々な業界で削減の動きが加速してくるでしょう。

化粧品は製造業の部類に属しますが、その製造業は温室効果ガス排出においては現状約38%関係しています。その38%のうち、化粧品業界が何パーセントかは未知数ですが、化粧品でも確実に配慮できることがあります。

まず、化粧品のどういったところから温室効果ガスが出ているか考えてみましょう。
ナチュラル原料を採用する際、化学肥料などを使用することにより窒素やリンが排出されることがあります。実はCO2以上に問題といわれています。また、その原料や輸入化粧品の運搬時、国内製造においてはエネルギー問題、店舗運営、パッケージなどの廃棄などで多くの温室効果ガスが排出されます。
化粧品と温室効果ガス削減って、一見遠いように思われがちですが、消費者の皆さんがこれらの問題に配慮した企業やブランドの商品を選ぶだけで確実に排出量削減につながります❣ 主な化粧品ユーザーである女性の消費行動は、サステナビリティ達成への近道といわれています。まずはご自身のお使いのブランドを見直したり、メーカーに問い合わせたり、新しい商品にトライするときは、こういったサステナブルな視点をもって商品選択をしてきましょう★

“海に溶けるプラ”まで!プラスチック問題最新事情を解説

政府がプラスチック使用量減少を企業に促す法律「プラスチック資源循環促進法」を4月に施行することが決まり、より消費者や投資家からの目が厳しくなるといわれています。これまで述べてきたように、この法律では特に化粧品に関する言及はされていません。業界では、いわゆる表面的なプラスチック問題が隆起して以降、容器や包装を見直し、バイオマスプラやほかの素材に代替する方針が多くの企業で見られています。化粧品成分の中に含まれるプラスチック由来成分については、認知はまだまだ低いとみられますが、プラスチックに限らず、配合成分のうち、どの成分が環境負荷がかかっているかなど企業が判別することができないということも問題です。実際、化粧品がどの程度海洋プラスチック問題に関係しているかどうかはどこも出していませんが(というか出せない)、確かに化粧品の容器が海に漂っているという報告もあります。少しでも替えられるものは替えることが、地球環境の保全のためには必要で、環境負荷の低い容器や包装、もしくは成分を採用している化粧品を選ぶことが一般の方において少しでもできることになります。

海中のプラスチックごみが生物や経済に与える影響はとても大きく、世界的に関心を集めています。中国やEUも、使い捨てプラスチックの利用を制限する方針を表明しています。ある専門データによれば、海洋や土壌などで微生物によって分解される生分解性プラスチックの生産量は、2026年には2021年の3.4倍に増えるといわれているほど、注目されています。
このほど、素材メーカーであるカネカが、海洋に投棄されても6ヶ月から2年の間で9割以上が微生物などに分解されるという海洋生分解性プラスチック ”海で溶けるプラ”の生産能力を増強すると発表し、話題になっています。価格は通常のプラスチックの二倍はするが、昨今の”脱プラ”の流れから、多くの需要が見込まれています。この製品は100%植物由来で、現段階では強度において課題が残るが、独自開発した微生物に植物油を与えて、体内にプラスチックを溜め込ませそれを回収してつくる手法に、大変めずらしさを感じます。しかし、コンポストでしか分解できず、海や土壌に投棄した場合長年分解されない物もあるという現実もあり、企業がイメージアップのためにこのような製品の採用を拡大した場合、環境負荷軽減の効果が発揮されなくなってしまうことが懸念されています。また、強度という点においては、すぐには化粧品の容器として採用することは難しいでしょう。

法律の施行により、”過剰な”反応を見せるのではなく、自分にとってどのような判断をとるか(脱プラなのか、環境に配慮しながらプラとうまく付き合うかなど)、個々の多様判断にゆだねられます。
この機会に一度プラスチック問題を改めて考えてみてはいかがでしょうか。

Hello❣️2022✨

2021年9月1日に皆様にお披露目したこのEco Beaute🌱おかげさまでたくさんの方に知っていただけました✨

今年はもっとサステナブルビューティが浸透しますように🌏✨💄
そして、今年からはいよいよ、コスメはいうまでもなく、サステナブルな領域でキレイと健康を目指せるジャンルも少しずつご紹介していきたいと思います🎵お楽しみに💕

ぜひアンバサダー皆様のご協力をお願いいたします❣️

本年もどうぞよろしくお願いいたします😉

聞くに聞けない「プラスチック問題」の真意とは? ~「プラスチックに係る資源循環の促進に関する法律」が来春に試行~

ニュースなどで、マイクロプラスチックの問題のみが表面的にクローズアップされています。まずは、プラスチックを削減する目的をしっかり理解する必要があります。プラスチックごみ問題への取り組みの必要性は、海洋汚染が根本にあります。

海のプラスチックゴミは、8割以上が陸からきたものといわれています。
レジ袋やペットボトル、使い捨ての食器、商品のパッケージなど、使い捨てにされるプラスチックがポイ捨てされたり、これらに化粧品のパッケージなどももちろん含まれます。屋外に放置されたりすると、雨や風によって河川に入り、海に流れ出てしまいます。
日本のプラごみ排出量は世界第5位で、1年間に1人あたり平均38キロ排出しているといわれています。よく見ると、身近な商品でプラスチックのものはたくさん見かけるでしょう。残念ながら、プラスチックゴミの排出は、日本が全体の18%をしめています。化粧品においては、ビーチなどで使用するUVクリームが悪意なく容器ごと波に攫われたり、UVクリームを塗布した状態で海などに入ると成分が水に溶けだし、成分中に含まれるマイクロビーズ(マイクロプラスチックになりえる)が水中に流れ出ます。こういったことにより、海洋汚染の原因となります。
これらのプラスチックゴミが海に流れ、海の生物が誤飲し死亡。また絶滅危惧種が増えることで、生物多様性が脅かされます。少なくとも約700種の海洋生物が誤飲などさまざまな被害を受けています。
プラスチックごみを誤飲して体内に取り込んでしまった個体の比率は、ウミガメで52%、海鳥では90%と言われています。プラスチックは消化されずに生物の胃袋の中に溜まり続けるため、海の生物は”満腹である”と勘違いしてしまい、食事を取らずに餓死してしまうこともあるそうです。
さらに、プラスチック問題により絶滅危惧種の増加が起こることが懸念されます。これが、プラスチック問題の根源です。私たちがプラスチックを削減する目的は、海の生物多様性を守るためです。
生物多様性のために、プラスチック削減に取り組みましょう。

化粧品のみならず、いま各業界で脱プラ施策として、サトウキビなど植物由来のバイオマスプラスチックに変える企業が増えています。
確かにバイオマスプラスチックは生分解性が高いので良いのですが、バイオマスプラスチックの容器をそのまま燃えるゴミとして捨てることや、単に土に埋める・いわゆるプラスチックではないから海に捨ててしまうなどは厳禁です!燃やせばCO2は出るし、バイオマスプラスチックは、専門の堆肥化施設に持っていかないと、土には戻りません!堆肥化施設についても、国内にあるのかどうかまだ調査しきれていません。(また、その土できちんとまた植物を育てることができるかということは、現段階ではどこも調査されていません。)バイオマスプラスチックだって、海に流れれば、マイクロプラスチックになりえるのです。

今年から環境省が推し進めているプラスチック対策として、来春には「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案」が施行され、みながこぞってプラスチック問題に取り組み、その真意を無視して、化粧品業界で広がっているウォッシュという現象(実態が伴わないのに公言してしまうこと)が増長しかねません。
この法律も守ることが目標になってしまい、上記のバイオマスプラスチックの堆肥化の問題もそうですが、本来のプラスチックを削減する根底がうやむやになってしまうことが危惧されます。消費者の皆さんには、単に”プラスチックが悪”と思わず、ぜひ正しい選択・見定めをお願いします。

化粧品で少しでもできることがあります。
・過剰包装のない商品を買うこと
・使い切れる分だけ購入して大切に使うこと
・詰め替え製品を使うこと
・決められた処理、回収方法を守ること
・メーカーなどの容器回収キャンペーンなどにできるだけ参加してみる
・バイオマスプラスチックだからといって、過信しない

化粧品を使った後のことも考えて、少しでも海の生物多様性を目指しましょう!⭐️