3月3日は、国連が定めた「世界野生生物の日」です。すでにグローバル会議などでも発表されていますが、野生生物は、1970年以来69%も減少という衝撃な事態・・・
グローバルで言われる3大課題に、「気候変動」「生物多様性」「汚染」がありますが、それらは相互に関係しています。気候変動が生物多様性に大きくかかわるのは有名な話で、汚染により生物多様性が喪失することもあります。サステナブル美容の専門家 長井氏は、生物多様性と汚染は深くかかわっているので、生物多様性に配慮することの定義として、サプライチェーンや廃棄物までが含まれると公言しています。
生物多様性も、野生生物保全という点では、廃棄物問題が非常に多く取りざたされます。もちろん廃棄物問題は重要なのですが、やはりサプライチェーンも重要視しなければなりません。サプライチェーンとは、化粧品の原料の調達があてはまります。
先日長井氏が発表した共同論文にも、絶滅危惧種が知らず知らずのうちに化粧品などをはじめとする加工製品原料に使われていることや、無作為な産業開発で野生生物が減少・絶滅しているという現状があります。不思議と生物多様性のときの議論とまったく同じなのですが、こういった環境に負荷がかかる製品には気を付けなければなりません。
消費者の皆さんにおいては、持続可能な原料調達をしている企業やブランドの製品を選ぶというだけでも、大きく貢献できます。これは全ての加工製品にいえることですが、化粧品の製品となった状態では、なかなか原料までを想像することができないと思います。不安に感じたら、メーカーに問い合わせたりすることをお勧めします。