コスメ・美容フードでも気候変動対策をアピール

気候変動対策はグローバルで急務となり、エネルギーなど直接的な関りが小さくても、いまや全産業で気候変動対策が叫ばれる時代に。欧米などサステナブル先進国では、コスメや美容フードでもカーボンフットプリントを消費者に分かりやすくし、サステナビリティに貢献する生産活動やパッケージに力を入れるブランドが多くあります。カーボンフットプリントとは、商品が作られてから捨てられるまで排出されるCO2などを商品に表示すること。パッケージの廃棄や水質汚染、森林伐採など以外に、CO2排出・メタンガス排出と気候変動は多くの環境問題に関係があります。最近では、気候変動の解決になりえるとアピールする商品やブランドが出てくるようになり、カーボンフットプリントについても言及されるようになりました。

サステナビリティを実践する時に、ブランドが考えることや消費者である私たちが受け取る情報はたくさんあります。日本でもこのような視点を持って商品の購入ができるようにしたいですね。

以下、海外の先進事例を紹介します。

アース サイエンス ナチュラルズ アプリコット ナイト クリーム

このスキンケアブランドは、安心安全を消費者に提供するため、エシカルに持続可能性の高いプラントベースト原料を調達しています。製品がクルエルティフリーであることに加えて、同社は使用済みリサイクルパッケージを含む、リサイクルされるように設計されたパッケージを採用し、外装にはプラスチックフリーの梱包材とFSC認証の紙パックを採用。また、Surfrider Foundation、National Forest Foundation、Carbonfundなどの環境に配慮した非営利団体を支援しています。

ニュートラル ネチュレ フーズ ソイルデッド バター

このカーボンニュートラルな乳製品ブランドは、その名のとおり、気候変動と戦うと表明していますね。同社のウェブサイトでは、消費者が酪農家と協力してカーボンニュートラルな状態を達成できるように説明されています。例えば、牛のげっぷを減らすための飼料処方などにおいてCO2の排出を考慮した工夫や、牛の糞尿からメタンを減らすための堆肥化戦略などの糞尿管理システムです。

パッケージについては日本国内でも一番見られる施策のひとつで、詰め替え容器やバイオマスプラスチックが採用されていますが、商品において気候変動が言及されることは珍しいですね。私たち消費者にとって、製品を選ぶこと・使用することなどによってどの程度気候変動に寄与しているのかとても分かりやすい先行事例です。商品を選ぶ時には、気候変動の要素も重要な項目ですので、そのようなブランドを見つけた際にはぜひ見てみてください。

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