専門家が解説★サステナブルコスメの見極め方<前編>

(※本記事は、2022年8月時点の内容です。更新内容があれば都度最新コラムなどでアップします)

オーガニックコスメ同様、サステナブルコスメにも明確な定義はありません。単に「オーガニック=サステナブル」とも言い難く、サステナブルコスメではオーガニックよりもさらに多岐にわたっていることから、様々な視野を持たなければなりません。

サステナビリティとは、「持続可能性」という意味で、初めて環境問題が話し合われた1970年のストックフォルム会議にてこの考え方が生まれました。はじめは「環境を保護する」といったことから、「環境と共存する」ということにかわってきました。今と昔ではまた状況も異なり、サステナブル先進国(主にヨーロッパ)の専門調査や発信される情報、または各政府などのサステナブル方針の変化によっても異なるので、(例えば、今日本でこれがヨーロッパで先進だと伝わっても、実はすでにヨーロッパ諸国では古い情報になっていたりなど)今日現在、理想と思われる内容を当サイトで発表していきます。

Eco Beaute厳選☆サステナブルコスメの条件(※2022年8月時点)
  • 企業が発表しているサステナブル方針に沿い、ブランド展開がされている(この場合、100%サステナブルといえなくても、企業の方針や説明ときちんと合っているかが重要)
  • 生物多様性に配慮した原料調達/廃棄物処理を行っている
  • 製造時・輸送・店舗運営などにおいて、CO2削減に取り組んでいる
  • サステナブルパッケージを採用している(過剰包装をなくす、店舗での詰め替え、生分解性プラスチック、ミツロウパッケージ、森林認証、など)
  • 容器のリサイクルをしている
  • 植物由来原料
  • オーガニック原料を採用する
  • 製造・販売などにおいて、廃棄物削減に取り組んでいる
  • サステナブル認証
  • アップサイクル/ダウンサイクル
  • 動物実験をしない
  • SDGsなど国際課題や社会課題に対して取り組んでいる(エセではなく、企業の方針や事業内容に沿っていることが重要)            など!

これらの条件から、すべてに当てはまるものもあれば、物理的に難しいものもあるので、可能な限り100%サステナブルに向けて実施している企業やブランドを選ぶことが必要です。

では、実際購入するとき/サステナブルブランドに変更するときなど、どこを見ればよいでしょうか。

サステナブルアイテムを見抜くポイント
(監修・作成 長井美有紀)
認証で見る

環境・生物多様性・オーガニック・慣習など、サステナブルコスメに関する様々な認証ラベルがあります。それぞれに基準や意味があり、気になる認証は基準などを調べてみましょう。認証は(例えば農業などに)還元されるものであり、認証がついている製品は説得性を増します。(認証がすべてでもなく、実際認証取得に時間や費用が多くかかるため、認証がとれていない企業でも、サステナブルコスメといえるものはたくさんあります。「認証がない=サステナブルでない」ではなく、さらに開示されている企業/ブランド情報を良くチェックしましょう。自信のあるブランドでも、認証取得にこだわらない企業やブランドもあります。

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